「ペンに3000円はちょっと高い…」と思う方もいるかもしれません。今回ご紹介するのは、アルミボディの高級感と、改良された使い心地が魅力の、文房具好きには気になる一本です。
以前、クルトガKSモデル(税込605円)のペンについても記事で紹介しました。書いているときにカチャカチャと音が気になるという点がありましたが、今回のモデルではその気になる部分がしっかり改善されています。
もし「クルトガ無印やKSモデルでも結構気に入ってた」という方なら、このモデルはかなり満足度が高いはずです。一方で、「高いけど、どれくらい違うのか…」と迷っている方にとっては、向き不向きが分かれるところでもあります。
この記事では、迷っている方向けに、使ってみて感じたメリット・デメリットを正直にレビューしながら、「こんな人にはおすすめ/慎重に」という視点で紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください!
クルトガ メタルのスペック

- 価格:2,750円(税込)
- 芯径:0.5mmのみ
- 全長:約146mm
- 重量:約17.6g
- 素材:アルミ(ボディ),真鍮(口金,キャップ)
- カラー展開:サイレントブルー,ファントムグレー,ノクターンブラック
「クルトガメタルを買いたいけど0.3mmがないなら諦めようかな」という人もいるかもしれません。
分解やパーツの入れ替えを伴うため、自己責任ですが、0.3mmにカスタマイズすることはできます。
クルトガメタルを0.3mmにカスタマイズしてみました。
従来の機能
クルトガは、文字を書くとシャーペンの芯が回転して芯をトガらせたまま書き続けられるというシャーペンです。しかし、中のエンジンと一緒に芯も動いてしまうため、グラつき、ガタつきを感じてしまうのがデメリットでした。
2023年2月に発売されたクルトガKSモデル(税込605円)では、クルトガ無印特有のペン先の動きが抑えられました。KSモデルは実用的ではあるものの、以下のような気になる点がありました。
- 書いているときにカチャカチャと音がする
- 見た目が少しチープ(プラスチック感が強い)
ただ、書き味そのものは悪くなく、「価格を考えれば十分」と感じた方も多いはずです。筆者自身も、「音が気にならなければアリ」と評価していました。
何が変化したのか
クルトガメタルの一番の変化は「書き心地」です。
筆記時のガタつきが減ったKSモデルよりも、ガタつきが抑えられています。クルトガなのに安定した書き味です。この快適さは、筆記時の衝撃を和らげるパーツが搭載されたことで実現されています。

ペン先の動きが少なすぎて
本当に芯が回転しているか、わからないくらいでした
また、KSモデルのデメリットだった筆記時のカタカタ、カチャカチャ音が見事に解消されています。

さらに、ボディにはアルミ素材が使われており、見た目の高級感や触り心地も大きく向上しています。
グリップ部分には細かい引き目が入っていて、独特な触感ながら滑りにくく、細軸でも持ちやすいのが特徴です。


クリップは「クルトガダイブ」から引き継がれた金属クリップで、ノックカバー(キャップ)は「クルトガアドバンスアップグレードモデル」と似ています。


左からダイブ、メタル、アドバンスアップグレード、KSモデルです。
良かった点
- 筆記時のガタつきが減り、クルトガなのに安定した書き味
- ボディがアルミ製で高級感があり、手触りも心地よい
- ブラスト処理と細かい引き目が入っていて滑りにくく、細身なのに持ちやすい
- クルトガが好きな人には非常に満足度が高い

クルトガ好きの筆者自身、3000円でも「買ってよかった」と感じました。
気になった点
- 価格が高い(税込2,750円)
- ガタつき、沈み込みは完全にはなくなっていない
- 機能面はKSモデルとほぼ同じ
- 0.3mmがないこと

気軽に試すにはちょっと勇気がいる価格帯だと思います。
書き味だけで言えば、クルトガKSモデルでも十分という人もいるかもしれません。
メーカー推奨の使い方ではありませんが、0.3mmにカスタマイズしてみました。
こんな人におすすめ!
- デザインや高級感に魅力を感じる人
- 従来のクルトガシリーズを使ったことがあり、気に入っている人
- KSモデルを使ってみて「良い」と感じた人
- 細めの軸でもしっかり握れるグリップ感がほしい人
- 価格よりも“使っていて気分が上がるか”を重視する人
これに当てはまる方には、ぜひおすすめしたい一本です。
このペンは、従来モデルの良さを保ちつつ「見た目」と「書き心地」が大きく進化したモデルです。クルトガシリーズが好きな人にとっては、価格以上の満足感があると思います。
こんな人は慎重に
- 他メーカーのシンプルな書き味に慣れている人
- クルトガが合わなかった経験がある人
- 3000円近いの価格に対して、明確な違いがないと満足できない人
- 筆記具にコスパを求めるタイプの人
- 初めてクルトガを試す人
書き味のクセはかなり改善されていますが、完全になくなったわけではありません。クルトガを使ったことがない人や、普段ほかのメーカーのペンを使っている人は2,750円の価値を感じづらいかもしれません。
機能が近いクルトガKSモデル(税込605円)を試してみてから、このモデルを検討するのが良いと感じました。
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